2023年振り返り

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長い一年だった。仕事、プライベート、自分の内面全てが信じられないくらい一年前から変わった。

結果として振り返ると、基本的に全てうまくいったと思う。自分ではなんともならなくて神頼みもたくさんしたが、かなり効果があったように思う。来年は、また全く別の意味で人生に大きな変化がありそうだがこの調子で乗り切りたい。その前に、この一年をざっくり記録しておく。

仕事

結果だけ見ると今年は現状維持がやっとといったところだった。でも、新しい可能性の開けるプロジェクトも始められたし、今までになかった考え方をたくさん学べた。何より、今年一年の目標が「生き残り」だったことを踏まえると十分よくやった。

年明け早々、会社から12000人がレイオフされた。自分は運良く難を逃れたが、仲の良かった同僚が突然何人もいなくなった。同期も一人消えた。これまで多少なりとも Google は自分の中で「特別に大切な会社」だという感情があったが、そういったものは基本的に捨てることにした。レイオフが今回限りとは到底思えないのでまだ自分も安泰とは言えないが、今の会社が今後人生でやってみたいことの足枷になっているという考え方もあるので、今後のことは個人的にはあまり怖くない。

夏にはインターンをホストすることになった。礼儀正しく聡明で、1を話すと10を理解してくれた。友達もたくさん作って帰ってくれたようでなによりだった。自分に似たタイプだという直感で彼を選んだので職場のダイバーシティには貢献できなかったが、暗黙的にわかりあえる部分が多く、そこそこいい関係を気づけたんじゃないかと勝手に思った。

インターン(左)と同僚と僕

秋には、マネージャが突然会社を辞めた影響でチームが少し再編された。結果として自分のチームは5人から3人になってしまった。チームを大きくしてより大きな役割を得るというここ数年の作戦にはどうやら失敗したようである。その一方で、チームメンバーには申し訳ないが、元々実質的にチーム内の2人で仕事をほぼすべて回しているのもあり、直近で困っているわけではない。自由な時間が少し増えたので、チームの外のプロジェクトも少し引き受け始めた。新しい可能性を探して成長する機会にしたい。

結婚式

プライベートでは結婚式を挙げた。3ヶ月前までほとんど何も準備してなかった割には、そこから奮起してかなり凝った式にできたと思う。今の時代にここまで本気の結婚式を挙げる夫婦も珍しくなってきたようだが、人生最高の思い出になったので本当にがんばってよかった。

結婚式

半年以上経った今でも、結婚式の動画や写真を何度も二人で見直している。友人の結婚式も、より温かい気持ちで参加できるようになった。心から満足できる自分たちの式を挙げられたという証だと思う。天気には最後まで振り回されたが、いい思い出になった。

自分は、披露宴中の全体の流れやイベントにこだわった。Photoshop や動画編集に強くなった。来てくれる人全員に楽しんでもらえるようにたくさん工夫した。

奥さんはドレスやアクセサリーに妥協を許さなかった。最初に一緒に試着に行ったとき僕は何が何だがわからなかったが、当日には奥さんのドレスの価値がわかるようになった。世界一の花嫁姿だと思った。

アイスランド

その他、今年の最大のイベントは、アイスランド旅行である。フライトの料金の影響で12日間滞在することになり、家族や職場には大きな迷惑をかけたが一生の思い出になった。

アイスランドの道路

6日間のアイスランド一周と、残りの前後数日で首都のレイキャビクの散策といった日程を組んだ。夏が圧倒的人気のアイスランドだが、大量の防寒具とともにわざわざ冬に赴く理由は無論、氷の洞窟とオーロラである。どちらも完全に自然の産物で、冬に行ったからといって見れるとは限らないのだが、運良く両方とも最高のものを見ることができた。

すべての景色が雄大だった。まるで別の星にでも来たかのようだった。当分海外旅行はできないと思うが、夏にまた帰ってきたいと思った。地震と火山活動のために直前で閉鎖された、アイスランド最大の温泉ブルーラグーンに行くという宿題も残っている。

温泉

毎年温泉にはいくつか行っているが、今年は数こそ少なかったがかなり当たりを引いたと思う。

3月に行った銀山温泉・蔵王温泉は、日本だけじゃなく海外でも有名な温泉なので、コロナが完全に収まって混雑する前の最後のチャンスとして行ってみた。

蔵王

蔵王では見事な樹氷が見れた。蔵王は本来スキーで有名な観光地で、スキー第一で宿や温泉は二の次という人で溢れかえっていた。そのおかげか貸切風呂が空いていて助かった。山形の宿なので、ご飯にはつや姫が出てきておいしかった。ふるさと納税でたまにお世話になってるが、現地で食べるとまた格別だった。

5月には結婚式が無事終わったので、那須塩原に行った。 これまた湯量が多くおもてなしのいい素晴らしい宿だった。大丸温泉旅館というところだが、hikyou.jpで全国トップクラスの評価だったために今回訪れた。旅館の横に温泉の川が流れていて、それをいくつかに区切って温度の違う温泉にするという形式。川なのでかけ流しなのはもちろん湯船全体の湯がすぐにすべて入れ替わる新鮮さと、自然の中で温泉に入る体験がウリである。栃木なので遠すぎず、季節をかえてまた訪れたい。

那須塩原

富山、岐阜、長野

アイスランドに行ったいつもの三人で、夏に中部地方の三県をまわった。当初の目的地は富山のみだったけど、富山だけではキャパが小さすぎたために近隣に県に足を広げることにした。ハイライトはなんといっても白川郷と黒部ダム。都心では見れない日本の原風景に心癒される旅だった。

gifu

今回の旅を富山にした理由は、「もう富山くらいしか残ってなかったから」である。コロナ禍で何度も国内旅行をする中で、関東近郊の有名な観光地はだいたい訪れてしまった。青森すら行った。北関東三県に関しては三回ずつくらい行った。でも、富山には行ったことがなかったので興味があった。

富山といえば海鮮である。夏に行ったので寒ブリや蟹が食べれないのは残念だったが、白エビやホタルイカをいただいて満足した。

白エビ丼

今年の夏はとにかく暑かったが、富山は比較的涼しかった。冬にまた訪れたい。

京都

祇園祭に行くため夏に京都にひっそり帰ってきた。

京都

避暑地とは到底言い難いが、木陰に座り鴨川に足をつけていると、40度の猛暑の中でもいつまでもそこに入れる気がした。実際5時間くらいいた。

念願だった美山にも行けた。暑すぎてゆっくり散策とはいかなかったが十分雰囲気を味わえた。昼ごはんに食べたお蕎麦がおいしかった。

祇園祭では、突然家族が大集合した。両親、姉それぞれが、宵山の同じ時間帯にたまたま来ていた。

その他の雑な書き残し

年明けに義両親にいくつかご飯に連れて行ってもらった。どれも福岡らしい素材の味がして本当に美味しかった。

譲ってもらった席で、鮨さいとうに行った。

会社の労働組合に入ろうか迷っている。

今年の桜は近所の日赤病院で見た。

今年の花火は隅田川花火大会。野球場で砂を被りながら見た。

親戚の誕生日で両親が東京に来た。会社を案内できたのが良かった。

天気神社のご利益には驚いた。

阪神対ヤクルトを神宮で見た。阪神がエラーばかりしていた。

ペンギンと同じくらいレッサーパンダが可愛いことを学んだ。

「君たちはどう生きるか」を観た。一度観ても全く意味がわからなかったのでネットの解説をたくさん読んで理解した気になったが、年末の宮崎駿のドキュメンタリーを観てまた何もわからなくなった。

「怪物」を観た。是枝監督のファンなので、今回の作品も素晴らしいと思った。安藤サクラはいつものことだが、瑛太の演技が素晴らしかった。オバマも今年の映画に選んでいた。

コンベクターヒーターを買った。静か、乾燥しない、空気がきれい、しっかり暖まるという点でこれまでの暖房器具の欠点を全て解決してくれた。電気代だけは心配であるが、これほどいいのでトレードオフである。

天井に映せるプロジェクターを買った。かりそめ天国で紹介されていて試しに買ってみたが大当たりだった。夜早めに布団に入って、奥さんと二人でYouTubeやTVerを寝っ転がりながらみることができる。

ホットクック自動調理鍋を買った。時短家具は正義。おでんが最高に美味しい。

Lofree Flow キーボードを買った。タイピングが本当に心地よい。

ZV-E1 という新しいカメラを買った。今まで使っていた α7ⅲ がボロボロになってしまったためだが、ここ六年ほどのカメラ業界の大きな進化を感じた。

来年も素敵な一年になりますように。